どうも、税理士の坂井です。
確定申告の時期になると、「申告を忘れてしまった」「うっかり締切を過ぎてしまった」というご相談をよく受けます。
実は、確定申告を忘れても、すぐに対応すれば大きな問題にはなりません。
ただし、放置するとペナルティや税負担が増える可能性があるので、できるだけ早めに手続きを進めることが大切です。
今回は「確定申告を忘れたらどうなる?」という疑問にお答えし、具体的な対処法も解説します。
1. 確定申告を忘れるとどうなる?
今回2024年分の確定申告の締切は 3月17日です。
この期限を過ぎると、以下のような影響があります。
① 罰金(無申告加算税)が発生する
期限後に申告すると「無申告加算税」というペナルティがかかります。
ただし、早めに自主的に申告すれば軽減されるため、できるだけ早く申告することが重要です。
💡 ポイント:税務署に指摘される前に申告すれば、負担を最小限に抑えられます。
② 延滞税が発生する
申告が遅れると、納める税金に対して「延滞税」がかかります。
これは、期限を過ぎてからの期間に応じて利息のように加算されていくものです。
💡 ポイント:納税が発生する場合は、1日でも早く支払うことで延滞税の負担を減らせます。
③ 青色申告の65万円控除が受けられなくなる
青色申告をしている人は、期限内に申告しないと65万円の特別控除が受けられなくなります。
期限後申告の場合、控除額は最大10万円まで減額されるため、節税効果が大きく下がります。
💡 ポイント:青色申告の人は、期限内の申告を徹底することが重要です。
2. 期限を過ぎたら、どうすればいい?
もし申告期限を過ぎてしまった場合は、以下の手順で対応しましょう。
✅ まずは申告書を作成(国税庁のe-Taxや税務署で入手可)
✅ 税務署に提出(e-Tax・郵送・持参のいずれか)
✅ 税金が発生する場合はできるだけ早く納付
💡 ポイント:申告と納付を早めに済ませれば、ペナルティは最小限に抑えられます。
3. 期限後でも申告できる?
確定申告は 5年以内 であれば期限後でも申告が可能です。
- 税金を納める場合:できるだけ早く申告し、延滞税を減らす。
- 還付申告(払いすぎた税金を戻す):5年以内ならいつでもOK。
💡 ポイント:払いすぎた税金を取り戻す還付申告は、焦らなくても大丈夫ですが、納税が発生する場合は1日でも早い申告がベストです。
4. まとめ:忘れたら、すぐに動けば問題なし!
確定申告を忘れてしまっても、すぐに対応すればペナルティは最小限に抑えられます。
「期限を過ぎたからもう遅い…」と諦めずに、できるだけ早く申告・納付を進めることが大切です。
📌 本日のまとめ
- 期限を過ぎると罰金(無申告加算税)・延滞税が発生する
- 青色申告の控除は、期限内に申告しないと減額される
- 期限後申告は5年以内なら可能だが、早いほど負担が少なくなる
- 税金を納める場合は、1日でも早く申告&納付がベスト
「申告を忘れたかも…」と思ったら
💡 とにかく、早めに動きましょう!
申告期限を過ぎていても、税務署は「正しく申告・納税する人」に対して厳しくはありません。
ではでは、税理士の坂井でした!
次回もお楽しみに。
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